事例紹介
Case
  • ホテル

オリックス・ホテルマネジメント様

「直感的に目に見える形で温度の状態を把握できるのは魅力。」自社の要望にマッチした使い勝手の良さが導入の決め手に。
About
東京都港区に本社を置くオリックスグループの不動産会社として、不動産投資・開発、不動産アセットマネジメント、住宅開発、施設運営、工事、ビル・施設管理事業などの幅広い不動産関連事業を展開しています。
今回お話を伺ったコンプライアンス部では、不動産分野の法令や契約関連のチェック、コンプライアンスの啓蒙活動を行うほか、関連会社で運営するホテルや旅館などのあらゆるリスクとその対策について企画・検討されていらっしゃいます。
日本で完全制度化となった衛生管理手法 HACCP(ハサップ)について、同社で対策の推進役としてご尽力されているコンプライアンス部の小野様にHACCP対策と当社サービス導入の経緯について、お話を伺いました。
今回導入いただいた「黒部・宇奈月温泉 やまのは」

食品の温度を「システム」という一歩違ったファクターで、目に見える形で管理 しようというのは良いなと直感しました。

2018年6月に食品衛生法等の一部を改正する法律が公布され、HACCPに沿った衛生管理が制度化されました。
HACCPへの対応に向け、2018年に当社が開催したセミナーにご参加くださった小野様。その際HACCP対応のポイントと共にご紹介した「食品温度管理IoT」ソリューションについて、次のように語ってくださいました。
「冷蔵庫・冷凍庫や保温庫など、厨房には様々な機器がありますが、それらの温度管理について、食品衛生法の改正に即した対策という点にとどまらず『システム』というファクターで目に見える形で管理することで、これまで手作業で温度チェックをしていた業務の効率化や、さらなる食品の安全性の向上に繋がるという視点はとても良いと感じました。大規模にも展開できそうですし、システムで管理するという仕組みを打ち出したのはインフォコムが先駆けだったように思います。」
導入を検討する上で外せないポイントについては様々な面を考慮されたと仰います。
「システムを組んでいく中で、一つは使い勝手の問題と、あとは温度を記録する設備がどういう性能のものなのか。例えば電池交換の頻度が高いとか、コンセントが抜けたら計測できないとか、そういう脆弱性がないかどうか。
どうしても厨房というのは多くの人間がひっきりなしに行き来するため、何かの拍子に想定外の事象が発生する可能性があります。そういった事に対して堅牢制が担保されていないと意味がありません。あとは設置作業の簡便性というところは重視したポイントでした。」
他社のサービスも検討されたとのことでしたが、当社のサービスに決めていただいた理由についてもお聞きすると、
「いくつかあるのですが、まず温度のエラーがあった際、エラー通知の閾値設定が柔軟に対応できる点です。閾値が柔軟に対応できる点は様々な冷蔵・冷凍設備があるため、汎用性の高いもの、繰り返しトライアルが出来るものという点で必須でした。その点でも今回採用したシステムが当社の要望と合致しました。
あとはエラー通知の連絡手段が豊富だったことも決め手です。アプリ/メール/電話音声など、様々な手段が選べて、さらにそれも繰り返し通知されるというのも、この先の運用を考えたときに良いなと感じた点でした。」
また、「オリックスグループは金融系の流れを汲んでいますので、セキュリティの面でも非常に厳しい基準があり、その要件をクリアできる企業でありシステムでないと導入できないという事情があります。サーバの拠点や停電時もデータを継続取得する仕組みなど、インフォコムは条件をクリアしていました。」

コンプライアンス部 課長
小野 理央(おの としひろ) 様

「1日のうちで冷蔵庫内の温度ってこんなに変わるんだ!」というシンプルな驚き。

実際に導入した感想についてはこのように語ってくださいました。
「一番驚いたことは、『冷蔵庫の温度って1日のうちでこんなに変わるんだ!』ということです。これは手動で一定時間に測っていたのでは分からないことでした。実際にLogger(温度計測器)を入れて測ると、温度変化が規則的に変化しているのが分かりました。
あとは管理画面で視覚的にすぐ見てわかるのが良い点です。機器の数量が多いので見逃しがあってはいけないのですが、管理画面がグラフで視覚化されているので状況を一目で把握できます。」
その他にも不具合機器の特定など、様々なメリットがあったと仰います。

全国の施設にこの取り組みを広げていくことで得られる情報が増え、データの精度も向上し、提供する食品の安全性向上にも繋げられる。

今後の展開についてお伺いいたしました。
「担当者としては、全国でオリックスグループが手掛けている宿泊施設にこの取り組みを広げていきたいと考えています。もちろんこれは会社全体としての取り組みの進め方にもよってきますが。
全国の施設を一挙にコントロール出来るようになることで、1施設ごとに実施するよりもメリットが大きいと考えています。
複数の施設に入れることによって具体的にはデータの精度が向上し、例えば機器の耐久性などをAIが解析して、どのメーカーの機器がどのような値を出す傾向にある、といった事が目に見える形で分かってくると考えています。
そうすればコストも下がりますし、食品の安全性もデータとして確実な形で確認・把握ができることに繋がると思います。」

同社のホームページでも「不動産事業の新たな価値創造を追求するとともに、地球環境への配慮や地域活性化など、多様化する社会課題への貢献を目指す。」と目標を掲げていらっしゃいます。
グループ企業で旅館・ホテル・研修施設等の施設の運営を行っているオリックス・ホテルマネジメント様とともに、今後も新しい価値を創造しチャレンジを続けるオリックス不動産株式会社様を、インフォコムはITを通じて全力で支援してまいります。

260席900㎡の広さを有する、「やまのは」のバイキングレストラン(2019年3月撮影)

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